お知らせ

新年のご挨拶 令和六年

檀家さま、有縁の皆さま

あけまして、おめでとうございます!

本年もまたよろしくお願いいたします!

人生を過ごしていく中で、皆それぞれ芯と言いますかある種の基準を持っていると思います。
「ここまでは良いけど、ここからはいけないことだ」知識や経験・人のアドバイスなど、切っ掛けは色々だと思いますが、社会のルールとは別にそれを持っている方も多いのではないでしょうか。
そしてそれらは多くの場合、他者とのかかわりや社会の中でうまく生きていくためのものであったり、自分自身が納得できる人生を送るためのものであったりするため、あまり極端な所に基準を置くということも少ないように思われます。

仏教では禁欲主義と快楽主義などの極端に偏らない「中道」という考えをとります。
そしてそれを基準として物を考え判断し、中道へと導こうとしますので当然対象者次第で言うことは変わってきます。
例えばあまりにもゆったりゴロゴロしている者には「もっと仕事、勉強を!」と言いますし、健康を害するほど働いたり勉強したりする者には「もっとゆとりを!」と言います。
これを仏教では応病与薬(病[の種類]に応じて薬を与う)とか対機説法(機[機根=能力・素質]に対[対応]して法[仏法]を説く)とか言います。

とはいえ自己基準は自己のものであって、人に押し付けるものではありません。
価値観の違う相手に無理やり押し付けても意味がありません。
相手が自分を頼ってきたとき、「一つの考え方だよ」としてそっとお話してあげるのが良いかもしれません。
そのときの一つの材料として「中道」を考えてみてはいかがでしょうか。

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